これからの時代を引っ張るエンジニア

特に注目したいのがIoTエンジニア

IoTの概要とエンジニアに求められるスキル

IoTとは、家電やセンサーなどをインターネットと接続する仕組みのことです。スマホやパソコンからツールを動かしたり、ツールから情報を取り出したりします。たとえば、外出先からエアコンのオンオフ、冷蔵庫に何が入っているかをチェックすることなどが可能です。
IoTが多く使用されるようになると、現在よりもはるかに膨大な量のデータがインターネットに流れてきます。そこで適切にデバイスを見分けて正確な信号を送受信するために、状況分析能力を上げなければなりません。
それを実現するうえでは、AIや機械学習の技術を使って、よりスムーズにIoTを利用できるよう改良を進めていく必要があるでしょう。このようなIoTが備わった機器との接続や管理、分析などを行う場合に必要なスキルは多岐にわたります。
まず、システム構築のスキルが必須です。センサーや機械制御、ネットワーク構築、データ分析といった全体のシステムを管理できるスキルを持っていなければ、安全にデバイスを動かすことはできません。
また、ネットワーク環境の構築スキルも必須です。IoTでは、リアルタイムで通信することが大前提となります。そこで安定したネットワーク環境を作り、維持していくことができるエンジニアが求められるでしょう。
そして、セキュリティーについての知識も欠かせません。ネットワークを介するので、ハッキングされてデバイスを勝手に動かされたり、映像として入ってくる情報を盗まれたりするリスクもあるのです。それを防ぐため、セキュリティー性の高いシステムを開発する必要があります。

IoTエンジニアが身につけたいプログラミング言語

IoTエンジニアは、いくつかのプログラミング言語を習得している傾向があります。IoTには機械制御や一般的なアプリケーション、もしくはシステムの動作が求められるため、横断的に操作できる言語が必要となるからです。
IoTで使われる代表的なプログラミング言語としては、Javaが挙げられます。Javaはかなり広い範囲で使用される、オブジェクト指向の言語です。異なるOSでも問題なく動かせることから、高い汎用性が求められるIoTでは基本的な言語の一つとなっています。
また、企業の業務システムとの連動性が良いため、産業用のIoT開発を行う際にも使うことが少なくありません。セキュリティーが強い特性を持つので、安全性が求められる開発にも適しています。
もう一つの言語は、C++でしょう。特に組み込み系の開発では使用頻度が高く、複雑な構造にも適していることから産業系のデバイスでよく使われます。改修がしやすいのもC++の特徴で、仕様変更に合わせたカスタマイズの実現が可能です。
これからのニーズが高くなるのは、Pythonでしょう。効率良い言語構造で、特にAIで利用されることが多くなっています。IoTとAIはこれからさらに組み合わせて使われることが増えていくので、Pythonを覚えておくと役立つのは間違いありません。
この記事では、IoTエンジニアが身につけておきたいプログラミング言語について紹介しました。言語以外については~モノとインターネットをつなぐ【IoTエンジニア】~にもまとめられており、情報収集に役立つのではないでしょうか。